インプラント
インプラントとは

インプラントはチタン製の金属を顎の骨に埋め込み、それを土台に人工の歯を装着する治療法であり、すでに40年以上前から行われています。
失った歯を補うための従来の治療法は、残っている歯や顎に大きな負担を求めるものでしたが、インプラントは天然の歯と同様に、顎の骨に直接結合し支えられるものなので、天然歯と変わらない外観、感覚を備えることが出来ます。
入れ歯やブリッジとの違い
| 治療法 | ![]() | ![]() | ![]() |
|---|---|---|---|
| 審美性 | ◎ | △ | ○ |
| 噛む力 | ◎ | △ | ○ |
| 口内衛生 | 優れる(手入れ要) | 不衛生になりやすい | 不衛生になりやすい |
| 耐久性 | 優れる(手入れ要) | 合わなくなる事が多い | 両隣の歯に負担 |
| 健康な歯を削る | なし | なし | 両隣の歯を削る |
| 違和感 | なし | 有り | 少ない |
| 顎骨がやせる | なし | やせる | やせる事がある |
| 手術 | 有り (抜歯程度) | なし | なし |
| 診療形態 | 自由診療となります | 保険診療 見映えの良いものは、自由診療となります | 保険診療 見映えの良いものは、 自由診療となります |
| 治療期間 | 通常6~ 24週間程度 | 2~4週間 | 2~3週間 |
インプラントの治療法

歯を少数失った場合には、失った歯1本に対し1本ずつインプラントを埋入します。
ブリッジの様に両脇の歯を削らずに済み、歯磨きも容易です。

複数の歯を失った場合や残りの歯が重度の歯周病でブリッジが適応できない場合、保険診療では部分入れ歯(義歯)を用います。しかし部分入れ歯は、残りの歯と歯ぐきで支えらければならないため、それらへの負担は大きく、長期的には残りの歯も抜歯に至る場合も少なくありません。機能面では噛む力は小さく、違和感は大きくなります。
また、入れ歯が外れないように残りの歯にひっかけるクラスプ(バネ)が必要なため審美面でも劣ります。
歯を全て失った場合、保険診療では総入れ歯となり、顎の骨の吸収が大きい場合には入れ歯が外れやすく、食事や会話などの機能面、見た目の審美面でも満足のいくものとはなりません。
インプラントを用いるとこれらの問題が解決でき、作る歯の種類別に、ブリッジ、義歯の2種類の方法があります。
- ブリッジ
歯のない部分の両端に最低2本のインプラントを埋入し、ブリッジタイプの歯を作製します。
義歯のように取り外し式ではなく、機能面・審美面で非常に優れています。 - 義歯
埋入したインプラントの上に特殊な装置(アタッチメント)を装着することで義歯を動かないように固定する事ができるため、食事や会話時に入れ歯が外れてしまうようなことがありません。
アタッチメントにはバー・磁石など様々な方法があります。
ブリッジに比べて必要なインプラントの本数が少ないため(最低2本)、少ない予算で作製することが可能です。
インプラントの流れ

全身疾患などの問診、口の中の診査、歯や顎の骨のX線撮影、歯周病の診査、歯の磨き方の診査、写真撮影、歯並びの型採り等を行います。

全身疾患などの問診、口の中の診査、歯や顎の骨のX線撮影、歯周病の診査、歯の磨き方の診査、写真撮影、歯並びの型採り等を行います。

顎の骨の状態、作る歯の種類(ブリッジ・義歯等)、作る歯の素材等に応じた見積書を作成し、ご提示します。ここでご同意頂いた場合には、次のCT撮影のためのステント(CT撮影とインプラント埋入の時だけに装着する義歯)作製のために、もう一度口の中の型採りを行います。

ステントを作製することによって、インプラントをどの部位にどの方向で埋入するか決定することができます。これを装着してCT撮影を行います。撮影自体は30分以内で終了します。

CT撮影の結果をコンピューターで診断し、インプラントが埋入可能かどうか、可能な場合はどのようなインプラント(直径・長さ)を何本埋入可能なのかを説明いたします。
説明にご同意頂いた場合には次回の手術の説明も併せて行います。
また、残りの歯の治療が事前に必要な場合には、次の手術の前に行います。

CTの撮影とステントを参考に、インプラント埋入手術を行います。
通常の来院で行い、入院などはしません。
麻酔も埋入する部位だけへの部分麻酔で行い、数本の埋入であれば手術時間は30分程度です。
術前準備も加えて通常は1時間以内で終了いたします。
顎の骨の状態を改善するソケットリフトやスプリットクレストを同時に行う場合はこれらに加えて+30分程度です。
顎の骨に埋まった親知らずの抜歯よりも簡単な手術です。
手術翌日に傷口の洗浄、1週間後に抜糸を行います。
その後、顎の骨の状態がよければインプラントと顎の骨が結合するまで6週間待ちます。
顎の骨の状態が良くない場合や抜歯と同時にインプラントを埋入する場合は6週間よりも長い間経過を待ちます。

義歯を装着している部位の下にインプラントを埋入した場合や顎の骨の状態が良くない場合には2回目の手術が必要になる場合があります。
基本的には歯ぐきの下にあるインプラントの上にキャップを取り付ける手術です。
10-20分位で終了します。

インプラント2次手術後の2週間後位を目安に、歯ぐきの状態が改善したら型採りを行います。

インプラントの土台とその上に付く歯の部分を同時に作製し、調整・装着いたします。

インプラント治療をされた方のメインテナンスをご参照ください。
他の医院でインプラントは無理だと言われた方へ
これまでは、顎の骨の高さ・幅が少ない場合、インプラント治療を行うことはできませんでした。
しかし、現在は「GBR」「サイナスリフト」「ソケットリフト」「スプリットクレスト」などを行うことによって、インプラント治療が可能になりました。他院でインプラントは無理だと言われた方も、当院にご相談ください。

インプラントを埋入する部位の顎の骨の量が足りない場合に、特殊な膜や人工骨を使って骨を創り、インプラント治療を可能にする方法です。 症例によってインプラント埋入前に前もって行う場合とインプラント埋入と同時に行う方法があります。

上顎の奥歯の上には「上顎洞(サイナス)」と呼ばれる大きな空洞があります。
奥歯にインプラントを埋入する場合、この上顎洞までの高さまでしかインプラントを埋入することができません。
上顎洞までの高さの不足が大きい場合、上顎洞を人工の骨などを埋めて高さを増す方法がサイナスリフトです。
全身麻酔や入院などをせず1時間程の手術です。
この手術後、半年程待てばインプラントを埋入することが可能となります。

上顎洞までの高さの不足が小さい場合、サイナスリフトを行わなくてもインプラントの手術と同時に上顎洞の底を押し上げ、そこに骨を追加してインプラントを同時に埋め込む方法です。
インプラントを埋入する部分から押し上げるので、サイナスリフトの様な別日の手術が必要ありません。

骨の高さはあるが幅が足りない場合に、特殊な道具を用いて隙間を押し広げながらインプラントを埋め込む方法です。
インプラントを埋入する時に同時に行うことができます。







